こんにちは、ちこまです。
- 初めて発表会に出場する方
- 初出場の方をお世話する方
かわいい衣装を着て、舞台上で踊っているお子さんの姿を想像していますか?
本番までに振付を覚えて、舞台で踊ってもらう、だけではないんですよ。
お子さんを立派に舞台に立たせるために、お母さんも頑張ることが色々と出てきます。
私の初めての試練は、シニヨン作りでした。
発表会当日はもちろん、発表会2ヶ月前のパンフレット用写真撮影時に、キレイなシニヨンを作る必要があります。
撮影に向けて、発表会レッスンの度に、1人15分以上時間をかけて、シニヨンを作り続けていました。
シニヨンを作る私も、じっと耐えている娘たちも、お互いにすごいストレスを感じていました。
本番に向けて、何回もシニヨンの練習を重ねるしかありません。
10年以上、子供の発表会に携わってきた私が、今すぐ始めてほしいことを解説していきます。
初出場の方をお世話する方は、当たり前になってしまっていることが多いと思います。
この記事を読んで、初心に帰り、不慣れなお母さんたちに寄り添って、導いてあげてください。
- 費用を用意する
- 今すぐ始めてほしいこと
- 体調管理をしっかり
ひとつずつ解説していきます。
費用を用意する
発表会の半年前に登録する時から、発表会まで毎月のように集金があります。
1万円越えの出費が続くと、ちょっと家計を圧迫してきますよね。
あらかじめ、費用を把握し、準備しておけば大丈夫です。
発表会費用と発表会までの日程は、こちらの記事で解説しています。
今すぐ始めてほしいこと
発表会に向けて、時間をかけて準備してほしいことがあります。
細かいことに思えるかもしれませんが、毎年繰り返すことで、お子さん自身に身につけてほしいことが含まれています。
- ひとりで支度できるようにする
- 大きな声であいさつできるようにする
- 前髪を伸ばし、シニヨンの練習をする
- シューズカバーを購入しておく(要確認)
特に、未就学児のお子さんは、習慣づけるのに、時間が必要です。
ひとつずつ解説していきます。
ひとりで支度できるようにする
いつでも側にいて、自分のお子さんのお世話ができるわけではありません。
係の方にお任せする機会が出てきます。
中学生になると、係の方も付かず、子供たちだけで全て行います。
大人の力を借りずに、自分で全て支度できるように、練習を重ねます。
荷物の管理
通し稽古や発表会当日、お母さん自身が自分のお子さんをお世話できるとは、限りません。
特にコロナ禍では、楽屋への人数制限が設けられているので、好き勝手に楽屋へ立ち入ることもできない状況でした。
係のお母さんが手分けして、衣装を着せたり、食事の声かけをしてくださいます。
未就学児のお子さんだと、自分1人ではできないことがたくさんあります。
最低限、自分の持ち物が、自分で出せるようにはしておきたいです。
タイツを汚してしまい、履き替えさせてあげる時
自分の荷物からタイツを出し、脱いだタイツをきちんとしまう。どこに、何を入れているのか、一緒に荷物を用意しながら、お子さんに説明してあげましょう。
発表会レッスンの度に、繰り返し準備することで、自分の荷物を管理する習慣がついてくるようになりますよ。
余分な荷物があると、自分で持ち物を管理することが難しくなります。必要最低限の荷物にすることも、習慣づけましょう。
予定の把握
発表会レッスンがいつ行われるのか、きちんと把握しておきましょう。
通常レッスンとは別の日時に行われます。お知らせを見逃さないようにしてください。
掲示板にお知らせが張り出されるので、レッスンの度に確認してください。
発表会チームでLINEグループを作って、リーダーがお知らせしてくれるかもしれません。
でも、いずれは、お子さん自身が予定を把握しなくてはなりません。
面倒でも、お母さんがお迎えの度に、お子さんと一緒に掲示板を確認してください。
お子さん自身で確認できるように、習慣づけるお手伝いをお願いします。
大きな声であいさつできるようにする
レッスンはあいさつで始まり、あいさつで終わります。
レッスンの時は、先生にあいさつできても、知らない人たちにあいさつする習慣がついていないことが多いです。
通し稽古は、いつもと違う教室を楽屋としてお借りしています。いつものバレエ教室には、元気に「おはようございます」と入って行けても、知らない教室には「・・・」無言になってしまう子もいます。
お母さんがお手本になり、大きな声で「おはようございます」と入って行けば、お子さんも自然とあいさつできるようになりますよ。
発表会を行う会館では、たくさんのスタッフさんや、お手伝いしてくださる先生方もいます。その方たちにもあいさつできるように、準備しておきたいです。
前髪を伸ばし、シニヨンの練習をする
私がいちばん苦労したシニヨンです。
前髪も後ろ髪も全てまとめて、お団子にします。長さが足りないと、まず結ぶことが難しいです。
今から髪の毛は、切らないでください。前髪も切らないでね!
お団子が大き過ぎると不恰好なので、毛量が多い子は、すいてもらった方がいいですよ。
写真撮影の日にシニヨン講習会を開催してくれます。
自分で何回かシニヨンを作ってから、講習会に参加しましょう。講習会に参加してから、シニヨンを頑張ろうと思う方がいますが、それは間違いです。
- 自分のやり方のどこがいけなかったのか
- これがわからなかったけど、どうすればいいんだろう
講習会では、練習してきたことと、先生との違いを探しましょう。
シニヨン作りの上達法は、回数を重ねることです。
まずは、こちらの動画を参考にして、練習しましょう。
講習会を開催してくれなくても、通し稽古などで、先輩お母さんにシニヨンを直してもらうことがあると思います。
そんな時に、ご自分とどこが違うのか、しっかり観察して、学びましょう。
シューズカバーを購入しておく
シューズカバーを使用しない教室もあります。事前に確認してください。
本番用のシューズを汚さないために、シューズカバーを履きます。
教室によっては、舞台に上がる直前で、シューズを履き替えるところもあるので、シューズカバーが必要かどうか、まず確認してくださいね。
タイツを汚さないように、長いソックスを履く教室もあります。
- ゆったりサイズ
- 長さが短め
- 滑り止め付き
自分で立ったまま脱いだり、履いたりします。ずるずる脱げない程度にゆったりしたものがいいです。
最低限シューズを覆っていれば大丈夫。長すぎると着脱が大変になります。
転んだり、滑ったりしては、衣装が汚れてしまいます。裏に滑り止めのついたものにしてください。
もこもこの靴下の裏に滑り止めのついたものを、シューズカバーとして使用しています。
もこもこ靴下のゆるさ加減がちょうどいいんです。
100円均一でも販売されているのですが、季節が限られるので、注意が必要です。
滑り止め付きが見つからない場合は、自分で付けることもできますよ。
でも取れやすく、強度が弱いので、既製品の方がいいです。
体調管理をしっかり
照明合わせや発表会当日など、休んではいけない日があります。
そこに向けて、体調管理をしっかり行いましょう。
発表会本番では、顔はもちろん、上半身もお化粧します。お肌の管理もお願いします。
お子さんに、自分で管理させるのはムリがあります。お母さんが、管理してあげましょう。
- 風邪をひかないように
- お肌のお手入れ
- 日焼けしないように
ひとつずつ解説します。
風邪をひかないように
- 振り付けがわからなくなる
- 同じチームの子に迷惑がかかる
振り付けの日に休んだら、もちろん振り付けがわからないですよね。
子供たちの様子を見ながら、振り付けを少しずつ変える先生もいらっしゃいます。
5人横一列に並んで、右端の子から、1人ずつ順番にジャンプする振り付けがあるとします。
もちろん曲に合わせてジャンプしていくのですが、小さい子たちは、「右の子が飛んだら、次は私の番」と覚えている子がほとんどです。
つまり、右の子が休んでしまったら、ジャンプのタイミングがズレてしまうんです。
「なんか、違う・・・」と混乱して、次からの振り付けもうまく踊れなくなってしまいます。
全員揃って、何度も練習を重ね、やっと本番を迎えられるのです。
通常レッスンでも、発表会の曲を練習します。風邪をひいてる暇なんてないですよ。
栄養たっぷりのご飯を用意し、早く寝かせて、疲れをためないようにしてあげましょう。
お肌のお手入れ
発表会当日は朝から、お化粧してもらいます。
顔と上半身に真っ白なドーランを塗ります。
- アトピーが気になる方
- 乾燥肌の方
保湿や薬を塗って、しっかりケアしてあげてね。
アトピーの方は、早めに先生に相談しておきましょう。
胸、背中、腕、脇、首すじ、耳の裏まで、びっしりドーランを塗りますよ。
日焼けをしないように
ドーラン塗るから、日焼けしても関係ないよね?
肌の色はドーランでカバーできても、日焼けしすぎて、皮がめくれちゃったところは、隠せないよ。
特に発表会の1ヶ月前は、日焼けに気をつけましょう。海やプールに行かない限り、皮がめくれるまで日焼けすることはないと思いますけどね。
常に、日焼けを気にする必要はないけど、プールや運動会など、長時間外にいる時は、日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。
休日に予定を入れない
4ヶ月も前から、ほぼ毎週レッスンするんだから、たまには休んでもいいよね。
発表会レッスンは、お休みできませんよ。
発表会までの休日に予定は入れないようにしましょう。体調管理のおはなしでも解説しましたが、全員揃って、レッスンをしてもらうことに意味があるのです。
5人チームで、5人全員が同じように「たまには休んでもいいよね。」と思って、1人ずつ休んだとします。
発表会まで12回レッスンがあったとしても、全員揃ってできるレッスンは、7回しかありません。休まずレッスンに参加した子にも、迷惑をかけてしまいます。
- 時間を守る
- 休まない(サボらない)
- あいさつをする
基本的なことができる子は、先生から信頼されます。
誰もが憧れるセンターは、チームを引っ張る重要な役目でもあります。
- いつも10分前には、教室で準備を始めている子
- 時間ギリギリに来るか、2〜3分遅刻して来る子
この2人のどちらかをセンターにしようと迷っている先生は、どちらに任せたいと思うでしょうか。
私が解説してきたことは、当たり前のことに感じた方がいるかもしれません。
恥ずかしながら、最近まで私は、これらの内容が、当たり前にできなかったのです。
当たり前のことの重要性に気づいていない方は、ちょっと意識してみてください。
本番のお子さんを見れば、今までの苦労なんか吹っ飛びます。
それどころか、一回りも二回りも成長したお子さんに感激しますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました❣️
発表会2ヶ月前になると、出演者全員集まって、通し稽古が行われます。本番を想定しているので、たくさんの注意事項があります。