次の発表会で、パ・ド・ドゥを踊ることになったんです!
おめでとうございます。
バレエを習っている子供たちの憧れですよね。
パ・ド・ドゥは、大抵、主役の男女が4曲構成で踊るシーンのことを言います。
男性にくるくる回してもらったり、リフトしてもらったりと、ヴァリエーションや、チームでの踊りとは全く違う、華やかな踊りが繰り広げられます。
パ・ド・ドゥといえば、発表会1番の見せ場です。
いつも以上の費用や練習が必要になりますよ。
子供が発表会でパ・ド・ドゥに挑戦した経験から、必要なことを3つ解説します。
いつもと同じ発表会と思っていたら、大間違いですよ。しっかり準備をして臨みましょう。
- 費用
- 体力
- 体幹
ひとつずつ、解説していきます。
パ・ド・ドゥを踊るためには、まずコンクールに出場して、ヴァリエーションを踊れるようになる必要があります。
コンクールについて、こちらの記事で解説しています。
費用(パ・ド・トロワの情報もあります)
ちこま三姉妹が通っているバレエ教室では、毎回発表会時に男性ゲストをお呼びして、パ・ド・ドゥ(トロワ)のお相手をしてもらいます。
先生が、1年前から男性のスケジュールを押さえてくれるので、パ・ド・ドゥ(トロワ)が踊れるのかどうか、1年前に決定します。
- パ・ド・ドゥ(トロワ)レッスン代
- 男性ゲストへのお礼
- オーダーメイド衣装
パ・ド・トロワも、パ・ド・ドゥと同じように、特別レッスンや男性へのお礼が必要になります。参考になさってください。
パ・ド・ドゥ(トロワ)レッスン代
本番の3ヶ月前から男性とのレッスンが始まります。8回行われ、レッスン料は1回3,500円です。
レッスンの度に、差し入れの軽食や飲み物を用意します。
男性の好みのものを、先生や先輩お母さんからリサーチして、用意しましょう。
差し入れの用意は、後輩の仕事です。
積極的に、先輩お母さんへ質問しましょう。
男性ゲストへのお礼
男性とのレッスン費用とは別に、発表会出演時のお礼が必要となります。
- パ・ド・ドゥ 100,000円
- パ・ド・トロワ 70,000円
本番当日も、差し入れやお礼の品(お菓子など)を準備します。
オーダーメイド衣装
基本的に、パ・ド・ドゥの衣装はオーダーメイドで用意します。
男性に回してもらったり、持ち上げてもらうので、衣装破損の可能性が高くなるからです。
パ・ド・ドゥの中のヴァリエーションでコンクールにも出場します。発表会以外でも着てもらえるので、安心してください。
踊る時は、背中のホックが外れないように、糸で縫ってしまいます。
一方、パ・ド・トロワは女性2人、お揃いの衣装をレンタルします。
体力
パ・ド・ドゥは4つのパートで構成されています。全て合わせて、10分程度かかります。
- アダージオ
- 男性ヴァリエーション
- 女性ヴァリエーション
- コーダ
まず、ゆっくりな曲にあわせて、男性が女性をエスコートするような踊りが続く、アダージオで始まります。
続いて、男性ヴァリエーション、女性ヴァリエーション、1人ずつの踊りです。
最後にアップテンポな曲にあわせて、難易度の高い技が次々と繰り広げられるコーダです。
女性のグランフェッテ(32回転)が有名ですね。
私の大好きな米沢唯さんの、3回転を混ぜながら行う、キレッキレのグランフェッテをご紹介します。
(動画の2:20ごろから)
体力がないと、こんな風には踊れません。
- バレエレッスンで体力をつけよう
- 栄養、特に鉄分が大事
- 呼吸も意識して
バレエレッスンで体力をつけよう
何か違う運動をして、余計な筋肉をつけたくないです。
バレエの体力は、レッスン量を増やしてつけましょう。
レッスン量を増やせば、バレエも上達するので、一石二鳥ですね。
栄養、特に鉄分が大事
栄養もしっかり摂りましょう。男性にリフトしてもらうからと、ムリなダイエットは禁物です。
長女がスワニルダ(3幕)のヴァリエーションを踊り始めた時、先生から心配されました。
貧血の検査受けてみたら?息切れがひどいのよ。
この踊りは2分近くある、長い曲で、早いテンポにあわせて、ジャンプや回転など、体力を消耗する技がたくさん盛り込まれています。
1曲踊る度に、息切れがひどかったようで、先生が心配してくれたのです。
それ以降、鉄分を意識して摂るようにしています。先生からは心配されることは、なくなりました。
パ・ド・ドゥは2分のヴァリエーションの何倍もの体力が必要です。
女の子は、特に鉄分を欠かさないようにしたいですね。
鉄分が不足していると、授業中に居眠りもしやすくなります。我が家では、毎朝鉄分を補給するようにしています。
実際の鉄分補給方法について、こちらの記事で詳しく解説しています。
呼吸も意識して
呼吸法はとても重要です。踊っている最中に、酸素を上手に取り込んであげないと、体=筋肉を思うように動かせなくなります。
それどころか、酸素不足で筋肉がけいれんを起こしてしまう可能性もあるんです。
こちらの本でも解説されています。
体幹
体幹がしっかりしていないと、支えてもらう男性に大きな負担をかけてしまいます。
長女は、2回プロムナード(男性に片手で支えてもらい、ゆっくり1周する)を経験しました。
1回目はベテラン男性と踊らせてもらったので、上手にエスコートしてもらい、さほど苦労することなく踊れました。
2回目は経験の浅い男性と踊らせてもらい、自分自身の体幹が非常に重要だと気づいたそうです。
男性と踊るコツを、パ・ド・ドゥを経験した長女に聞いてみました。
- ピルエット
- プロムナード
- リフト
「眠れる森の美女-新国立劇場バレエ団3分でわかるバレエシリーズ」こちらの動画をもとに解説していきます。
3:15からの3幕オーロラ姫とデジレ王子のシーンも必見です。
ピルエット
男性は腰の辺りに軽く手を添えているだけ、基本的には、女性が自力でピルエットをします。
万が一、軸がぐらついてしまい、女性の体が斜めになってしまっても、自力で戻そうとしてはいけません。
変に力を加えると、男性との呼吸が乱れ、回転が止まってしまいます。
首しか動かしません。私の体は棒にします。
女性は1本の棒になったつもりで、回転し続けましょう。ぐらついても、男性がまっすぐに立て直してくれます。男性を信じて、身を任せましょう。
プロムナード
男性に片手で支えてもらいながら、ゆっくり一周させてもらいます。
プロの方でも、繋いでいる手がプルプルしてしまうような、難しい技です。
支えがなくても、自力で立っていられるように、体幹を鍛えます。
支えに頼らず、自力で立っていられるように、体幹をしっかり保ち、姿勢をキープする必要があります。
リフト
男性は女性を持ち上げたり、持ち上げたまま移動したり、バランスを取るのが非常に難しい技です。
こちらも、女性自身が体幹を使い、姿勢をキープしておく必要があります。
踏み切りのタイミングも重要です。
タイミングが合わないと、男性の腕力だけで持ち上げることになってしまいます。
個人的に好きなリフトを紹介します。一瞬しか写っていませんが、めっちゃかっこいいですよ。
貴重な経験を楽しもう
お稽古バレエの最終目標ともいえる、パ・ド・ドゥ。
- 失敗したくない
- 完璧に決めたい
- かっこよく踊りたい
- キレイなところを見てもらいたい
お子さんたちは、色んな思いで、取り組んでいることと思います。
一生のうち、何度も経験できることではありません。せっかくなので、バレエを楽しんでほしいですね。
お母さんは、ぜひ、本番直前のリハーサルも観てあげてください。
本番はDVDなどで残りますが、リハーサルは動画として残せません。
私の経験上、本番よりも直前リハーサルの方が、上手に踊れていることが多いです。
たとえ、本番がうまくいかなくても「リハーサルの時のあなたが、本当の姿なんだよね。」とわかってあげられますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました❣️
男性と至近距離で踊るので、エチケットにも気を配りたいですね。こちらの記事で解説しています。
https://chikomasan.com/ballet-kids-trouble-solving/