発表会まで1ヶ月を切った頃、待望の衣装が貸してもらえます。その衣装を着て、どんな踊りを見せてくれるのか、楽しみですね〜。
初めて発表会に参加した時、誘導係になってしまった私は、通し稽古の最中も子供の付き添いでずっと控え室で待機していました。私がちょっと動く度に先輩母が飛んできて、こと細かく注意を受けた苦い思い出があります。
気をつけること多すぎて、訳わからん…
初参加の発表会から5年間連続誘導係を務め、大勢の子供たちに衣装を着せてきました。慣れないお母さんたちに、衣装の取り扱い方法の説明も幾度となく行ってきました。
そんな衣装の取り扱い方法を熟知している私が、ひとつずつ解説していきます。
バレエを続ける限り、ず〜っとお世話になる衣装です。きちんとした取り扱い方法を身につけましょう。
通し稽古について、たくさんの注意事項がありますが、衣装を汚さないことを第一に考えられています。
通し稽古の注意点について、こちらの記事で解説しています。
持ち運び方
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衣装を入れる大きめの袋を用意します。教室で衣装を貸してもらい、家に持ち帰る時から使用します。
もちろん、通し稽古や本番を行う会館にも大きな袋に衣装を入れて持ち運びます。
頭飾りは、専用の入れ物を用意してください。
衣装袋
誰でも中身が確認しやすいように、入口が大きい袋がいいです。
衣装を2つ並べて入れたいです。
サンタクロースが持っているような袋も衣装袋として販売されています。係の方が付かず、自分で衣装の管理をするようになったら、そういうものに移行してもいいですね。
コンクールはたくさんの荷物を持って1人で移動します。
巾着袋の方が持ちやすくて便利ですよ。
衣装を着る時に必要なものは、一緒の袋に入れておくと、わかりやすいですね。
- ステージショーツ
- タイツ
- 頭飾り・頭飾り用のアメピン
タイツ汚れてるね、新しいものに履き替えようか。
こんな場合、衣装袋に一緒に入れておけば、誰でもすぐに探せますね。
衣装以外のものは、別のバックに入れて持ち運びましょう。
- シューズ
- 飲食物
- 遊び道具
絶対、シューズは衣装袋に入れないでください。衣装を汚してしまいます。
シューズを袋に入れておけば汚しませんが、袋に入れ忘れて、シューズだけ入れてしまうことも考えられます。
始めから、シューズは衣装袋に入れないと決めておいた方が無難です。
本番用のシューズは、係の方がまとめて預かっておいて、必要な時に出すようにしています。
頭飾り入れ
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頭飾りも各自で管理する場合は、飾りを潰さないように、ゆとりのある開け閉めしやすい箱を用意しましょう。
お子さん自身の力で、開け閉めする必要があります。
フタが固すぎると、開ける時に中身をぶちまけてしまうことに…
着用前に状態確認
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衣装を破損させたり汚してしまった場合は、レンタル料とは別で、追加費用を請求される場合があります。
そのため、まずは借りてきた状態を確認しておく必要があります。
始めからの汚れや破損は、こちらで弁償する必要ありません。
着用してから汚れや破損が見つかった場合、借りる前からのものなのか、借りた後のものなのかわからなくなります。
衣装を受け取ったら、すぐに確認しましょう。
明らかに破損・汚れているところだけチェックしてください。「ここ汚れてる気がする。」「もしかして、破れてるのかも?」程度は問題ありません。
神経質になりすぎなくても大丈夫。
万一、衣装に不備があった場合は、先生か発表会をまとめる委員さんに報告しましょう。
破損・汚れ部分の写真を撮っておきます。
アップや全体のものなど、破損・汚れ箇所がわかるように、何枚か撮りましょう。
名札付け
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お世話係さん、1〜2名で着せてもらうことが多いです。加えて本番は、誘導係以外の先生や役員が手伝うことも想定されます。誰の衣装か、ひと目でわかるようにする必要があります。
誰が借りている衣装か、わかるように、名札をつけておきます。
衣装だけがまとめて置いてあるところから、お子さん自身が名札を見て持ってこれるようにしたいです。
まだ字が読めない子は、名前の横に、決まったマーク(お花・イチゴなど)をつけてあげましょう。
係の大人が見た時に、誰のものかわからなくなるので、必ずマークと一緒に名前も記入してください。
- 禁止事項
- 名札の素材
- 取り付け場所
- 付け方
名札付けと言っても、これだけ注意事項があります。ひとつずつ解説します。
名札を付ける際の禁止事項
- 名前を直接衣装に書かない
- お店のタグに書いたり、縫い付けたりしない
- アイロンやシールタイプで接着しない
衣装を汚さないようにしましょう。チャコペンなども使用しないでください。
お店のタグも、立派な衣装の一部です。タグに縫い付けたり、書き込んだりしないでください。
ゼッケン布に油性マジックで記入
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小さい布で、書いた名前が読みやすければ、なんでもOKです。おすすめはゼッケン用の布です。
- 端がほつれない
- 文字が見やすい
- 布に張りがあって、縫い付けやすい
ゼッケン用の布は、切った端がほつれない素材になっています。切りっぱなしで使えるので、便利です。
白地に油性マジックで書いてもにじまないので、くっきりと文字が読めます。
水性ペンは、汗をかいた時に、滲んで衣装につくかもしれません。油性マジックを使用しましょう。
- 油性マジックが乾いたか、指で触って確認してから、衣装に縫い付ける
- 衣装に縫い付けてから、文字を書くのはNG
生地に張りがあり、しっかりしているので、よれにくく縫い付けやすいです。
色んなタイプのゼッケン布がありますが、縫い付け用のゼッケン布がおすすめです。
糸で縫うならアイロンタイプでも大丈夫ですが、縫い付け用と比べると、布が硬くて縫いにくいです。
- 名札は縫い付けます。アイロンでつけるのはNG
- シールタイプももちろんNG
名札は外して返却します。アイロンで接着したりシールで貼り付けると、はがした後が残る可能性があります。必ず、糸で縫い付けてください。
背中部分の内側に取り付ける
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ムシやホックの近く(内側)につけましょう。
くどいようですが、お世話係さんが着脱から片付けまでお手伝いしてくれます。
- パッと見てわかりやすい位置につける
- 付ける位置を全員で揃える
誰が見ても、わかりやすい工夫をしましょう。
片方玉止めで、コの字型
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衣装を返却する時は、名札を外します。
外しやすいように、最後の玉止めはせずに、ちょっと長めに糸を残しておきます。
名札が付いていればいいので、ぐるっと一周させなくても、コの字型で十分です。こちらの方が、外す時も、簡単です。
家庭での保管方法
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衣装を着たくてしょうがない子もいますが、サイズ直しの時以外は、家庭で着用させないでください。
- 必要時以外、衣装を着用しない
- お子さんだけで衣装を着用しない
- 兄弟にも衣装について、きちんと説明する
家庭で気軽に衣装を着せていると、お子さんひとりで、勝手に衣装を着用し、破損させてしまう危険につながります。
バレエを習っていない他の兄弟にも、衣装の大切さを教えてあげて、触らせないようにしてください。
衣装は借りているもの、丁寧に取り扱う必要性を、教えてあげてください。
- レッスン後、陰干しする
- チュチュが下がらないように保管する
袋に入れっぱなしでは、汗で湿ったままになり、カビが発生する原因になります。
胴体の部分とパンツ部分が、たくさん汗を吸い込んでいます。
レッスンから帰ったら、すぐに袋から出して、軽くタオルを当てて、水分を取ります。ハンガーにかけて、風通しの良いところで、1〜2日陰干ししましょう。
室内でも、日が当たらないところにかけておきましょう。
湿り気がとれたら、チュチュが下がらないよう、衣装を裏返して(パンツ部分が上になるように)かけ直します。
パンツ部分のゴムが伸びてしまうので、クリップタイプハンガーで、パンツ部分を挟んで干しておきましょう。
衣装の調整方法
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ゆるすぎると、踊っている最中に、背中のホックが外れる可能性があります。
踊っている最中に衣装が脱げてきても、曲は止まりません。そのまま踊り続けることになります。
胴体部分がピッタリしていると、自然と姿勢が良くなり、気合も入ります。
腕輪もピッタリしていないと、踊っている最中にズリ落ちてしまいます。
- ムシ作り
- 肩ひもゴム
- 腕輪
- ボディファンが見えないように調整
衣装のお直し方法について、こちらの記事で、動画・写真を使って、詳しく解説しています。
これでムシ作りは完璧
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衣装調整の全て
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衣装の着脱
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衣装や頭飾りなど、着る方も着せる方も慣れていないと、苦労します。
衣装は借りている物です。慎重に取り扱ってください。発表会本番、子供について衣装の着脱を手伝う係になった方は、他のお子さんにも衣装を着せることになります。
衣装を着て行うレッスンや本番で気を付けることは、こちらの記事で詳しく解説しています。
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衣装の中に着るモノの順番
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- バレエショーツ
- ボディファン
- タイツ
本番は新品同様のキレイなタイツで踊ります。いつでも履き替えられるように、1番上(ボディファンの後)にタイツを履かせておいてください。
本番直前のリハーサルも写真やビデオ撮影をしています。本番同様、キレイなタイツを着用します。
衣装着用時の注意事項
- シューズを履いたまま、衣装の着脱を行わない
- 衣装着替え専用スペースの上で着脱させる
- 衣装着用中は飲食禁止
シューズが足に馴染みすぎているのか、シューズを脱ぐ習慣がついていない子がほとんどです。
衣装を着たら飲食禁止です。トイレも行けないので、必ず着用前に確認しておきましょう。
衣装を着る時の注意事項
お子さんが勝手に衣装を着脱しないよう注意しましょう。
- 衣装を広げておく
- 衣装の中に入る
- 胴体部分を引き上げる
- 腕を通す
- 下からホックを止める
①足を入れる部分をしっかり広げて、衣装を床におく。
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②衣装に足を入れる。(衣装の中に足から入る)
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③胴体の部分を、がっしり持って引き上げる。
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この際、肩ひもを引っ張りあげないように注意してください。
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④肩ひもに腕を通す。
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⑤下の方から順番に、ホックを全て止める。
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パンツの部分にもホックがついている衣装もあります。中まで覗いて確認してください。
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通し稽古や本番の会場では、衣装用のレジャーシートの上で着脱を行います。
遠足やピクニックで普段使用しているレジャーシートは食べかすや草・土が付いている可能性があるので、衣装用としてキレイなものを用意してください。
普段遠足などで使っているものとは別の衣装用レジャーシートを用意してください。
シューズは、衣装を着てから立ったまま履きます。しかし、未就学児には難しいので、できない子は衣装用シートの上に座らせて履かせます。
無理に立ったままシューズを履かせないでください。
転んで怪我したり、衣装を破いてしまう危険があります。
楽屋や廊下では、何も敷いていないところに、衣装のまま座らせないでください。衣装を汚す原因となります。
衣装を脱ぐ時の注意事項
衣装を脱ぐ時も気をつけてほしいことがあります。
衣装を破いちゃうのは、着る時よりも脱ぐ時の方が危険大です。
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- 上から外す
- 腕をぬく
- ゆっくり下げる
- 衣装から出る
①ホックを上から外す。
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パンツの部分までホックが付いていることがあるので、中まで覗いて確認してください。
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②肩ひもから腕を抜く。
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③衣装を破らないように、胴体部分をゆっくり下げる。
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衣装がきつくて下げにくい場合は、外れていないホックがある可能性があります。
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④足首までしっかり衣装から抜いて、出る。
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衣装返却の注意点
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ほとんどのお店が、ムシは付けたままで、それ以外の場所は全て元通りにして返却することが多いです。
調整箇所の糸を外す場合、ハサミは使いません。関係ない場所を切ってしまう可能性があります。
糸を外す場合は、必ずリッパーを使用してください。
個人管理用に付けた名札は、玉止めを片方のみにしておけば、糸切り不要でスルスル〜っと糸を外せます。詳しくは前出の名札付けで解説しています。
衣装破損(汚れ)時の対応
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気を付けて取り扱っていても、何かしらのダメージを与えてしまうことはあります。
- お化粧をつけてしまった
- 飾りがとれてしまった
- 衣装を破いてしまった
迷わず、先生か発表会運営の係をしているお母さんに報告しましょう。
飾りがとれてしまったら、糸で縫い付けたり、専用の接着剤で貼り付けたりすることもできます。これらは、先生がお店に確認をとって、許可が降りたら、できることです。
素人が勝手に行うことは危険です。決まった道具を使わないと、さらに衣装にダメージを与えることになります。衣装の修復は、自己判断で行わない!
汚れた箇所も、あらかじめ先生からお店に報告してもらえば、お咎めなしで済むことは、よくあります。
口紅を衣装にべっとりつけてしまった
- 先生に報告
- 汚れ箇所がわかるように目印とメモを付けて、お店に返却。
↓
追加料金なし
貸衣装のには、クリーニング代も含まれています。故意につけた汚れでなければ、たいてい問題ありません。
貸衣装屋さんは、衣装のプロです。
正直に報告し、処理を委ねましょう。
たくさんの注意事項をお話ししてきましたが、衣装を大切に取り扱うことを忘れなければ大丈夫です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました❣️
レンタルした衣装は、お子さんぴったりのサイズに調整する必要があります。こちらの記事で詳しく解説しています。
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