発表会まで1ヶ月を切った頃、かわいい衣装が手元に届きます。それと同時に先生からのお言葉が…
通し稽古までにサイズ直してきてね。
えっ、どうやって…
初めての発表会、途方に暮れたことを思い出します。それから数年間、衣装をもらってくるのが恐怖でした。
みなさんはこんな風に、発表会前になると、憂鬱な気持ちになっていませんか?
三姉妹がバレエを習い始めて12年経過しました。発表会衣装だけでも、3人あわせて50着以上レンタルしてきました。
全ての衣装を子供の体にピッタリ合わせるために、サイズ調整を繰り返してきた私が、わかりやすく解説します。
- 始めから衣装についているもの、縫ってある箇所は外さない
- ゴムは結ばず、糸で縫って調整する
衣装屋さんの規定がある場合は、そちらに従ってください。
まず衣装を着せてみて、肩ひもの長さを調節してください。
特に小学校低学年までのお子さんは、ムシを付けてから肩ひもを調節すると、衣装全体が上がり、ムシの位置が変わってしまう可能性があります。
ムシ作りの前に肩ひも調整してください。
ひとつずつ、解説していきます。
肩ひも調整
肩ひもがゆるいと、踊っている最中にズリ落ちてしまいます。
肩に食い込んでしまい痛くて衣装を着てられない場合は、急いで先生に相談しましょう。
肩ひもの部分は、中にゴムが通っている場合と、ゴムのみの場合があります。
どちらにしても、ゴムを調整することになります。
前・後ろどちら側で調整する?
基本的には、前・後ろどちらで調整しても構いません。
胸元が下がり過ぎて気になる場合は、前の方で調整します。
私は、背中側で調整することが多いです。
STEP1 肩ひも長さ決定方法
肩ひもをキツくしすぎると、肩に食い込んでしまい、痛くて踊れません。
安全ピンで仮止めし、手を大きく上げ下げしてもらいながら、ちょうどいい長さを探ってみてください。
STEP2 肩ひものゴムを糸でとめる
図のように折り込んで、両側から縫い付けます。

ゴムの真ん中辺りを使って、針を通してください。

2回巻きつけるように縫って、玉どめは衣装生地で行います。

動画で確認したい方は、こちらをどうぞ!
腕輪調整
みんなお揃いの衣装で、腕輪の位置も揃えたいです。上腕の真ん中辺りに装着します。
腕輪は、ゴムとムシの位置2カ所チェックし、調整する必要があります。
ゴムのみで固定しようとすると腕がうっ血してくるし、ホックがゆるく外れてしまいます。
面倒ですが、ゴムとムシの両方とも最適な場所に調整しないと、ピッタリくるサイズにはできません。
スナップボタンの位置は、調整する必要ありません。
STEP1 腕輪ゴムの調節
ゴムは結ばず、糸で縫います。
最終的にはムシでしっかり固定するので、ゆるゆるしすぎないとこに調整してください。
ゴムはゆるすぎない程度で大丈夫です。
STEP2 腕輪ムシの位置を決定
- 腕輪のすき間に指が入る
- 腕輪がぐるぐる回る

この状態では、まだキツくする必要がありそうです。
- 腕を振っても落ちてこない
- 曲げた状態で少し食い込む程度。(血流が止まりそうなほどキツくしない)
ひじを伸ばした時、曲げた時、両方の状態でサイズをみてください。
あとは、ムシを付けて完成です。ムシの作り方はこちらの記事で解説しています。
ボディファン調整
ボディファンは、衣装からはみ出していても気にならないよう、肌に似た色合いで作られています。
しかし、できれば見えていない方がスッキリします。
よくのびる素材なので、想定よりも多めに縫うことをおすすめします。
真ん中だけ下げずに、両側を縫って調整します。

寄せた部分を、糸でぐるぐる巻きにしてとめます。

ちょっとつまんで糸で縫い付けるだけですので、試してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました❣️
衣装が届くと、発表会はすぐそこですね。当日忘れ物をしないように、早めに準備をしておきましょう。
