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【何でバレエコンクールに出るの?】楽しみな発表会にも影響あり!

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こんにちは、ちこまです。

こんな方に読んで欲しい

   

  • どうしてコンクールに挑戦するの?
  • どうせ結果出せないと思うし、出る意味あるの?
  • バレリーナを目指していないのに、コンクールに出なきゃいけないの?

みんなと楽しく発表会で踊るために、コンクールに出るんです。

ちこま

質問です。
どうして、お子さんにバレエを習わせているんですか?

お母さん

バレエが好きだから。
みんなと楽しく発表会で踊って欲しいから。

大抵のお母さんは、このように思っているのではないでしょうか?

  • 心身の鍛錬のために
  • 日頃のストレス解消目的で

なんて考えの方は少ないと思います。

発表会のお知らせがくると、今年はどんな曲を踊るんだろう、とみんなそわそわしますよね。

ちこま

次の質問です。
発表会のチーム分けってどうやって決まるか、知っていますか?

お母さん

同じレッスンを受けている子や、同じ年代の子でチームを作ったりしてるのかな?

ちこま

惜しい!
正解は、先生の独断で決まるです。

通常レッスンでも発表会の踊りが復習できるように、同じレッスンを受けている子たちでチームにしたり、身長や踊りのレベルを揃えたいから、同じ歳の子でチームを作ったりしてくれますね。

これって、全て先生が決めたことですよね。

小学校高学年〜中学生になると、チームの演目以外にも、幕物で役がもらえたり、男性と踊る機会も出てきます。それらを決めるのも、全て先生です。

配役の希望(母)

  • 端っこより真ん中で踊ってほしい
  • 大勢より少人数のほうが目立つ
  • ソロ・男性と踊ってほしい

ちょっとでも目立つところで踊ってほしいと思いますよね。

お母さん

配役についてはわかったけど、コンクールと関係あるの?

コンクールに出場すれば、必ず思い通りの配役につけるわけではありませんが、コンクールに出場しないともらえないポジションは存在します。

三姉妹を発表会に10年以上参加させ、コンクールも30回以上出場させてきた私が、コンクールに出場することの本当の意味を解説していきます。

この記事を読めば、お子さんが1番楽しみにしている発表会で、思う存分活躍してくれるようになります。

コンクールとは

コンクールは毎週末のように、全国各地で開催されています。規模や目的も様々です。

その中から、先生が目的にあわせたコンクールを選んで、出場させてくれます。

ちこま

コンクールに出場する子は、バレリーナになりたい子だけじゃないよ。

先生はどういう目的で、コンクールを選んでいるのか、解説していきます。

出場目的

コンクールに出場する目的は、バレエが上手になるためです。バレリーナを目指している子も、バレエを始めた日から上手だったわけではありませんよね。

レッスンやコンクールを重ねて、バレリーナになっていくんです。

学校の部活(陸上部の50m走選手)に置き換えて、考えてみましょう。

陸上部バレエ
部活動の練習レッスン
(地区・県)大会コンクール
運動会発表会
部活動とバレエの比較

部活動と比較してみるとわかりやすいですね。

大会に出場すると、色んな刺激を受けます。

部活の大会で刺激を受ける

  • 速い子がいっぱいいる、私もあんな風に速く走りたい
  • なんであんなに速く走れるんだろう、フォームに秘密があるのかな?
  • 予選落ちした、くやしい〜。次こそ決勝へ出るぞー!
  • 1位になれた、うれしい。次も1位をとるために頑張ろう。

日頃の練習の成果を大会で出し、その結果から、次の大会に向けての目標ができます。

バレエのコンクールも全く同じです。

バレリーナになる・賞をとるために、コンクールに出場するのではなく、コンクールから学び、次の目標を立てることが重要なんです。

実際のコンクールの目的を紹介

実際にコンクールの公式サイトをみると、目的が明らかにされているコンクールもあります。

わかりやすく表記されていた2つのコンクールをご紹介します。

目的や個人のレベルにあわせて、先生がコンクールを選んでくれます。

NBAバレエコンクール

全国各地で行われているコンクールです。

順位や賞を多く設定してくれているので、人気のあるコンクールです。

舞台に立つ経験を積む機会や、スカラシップ授与など、幅広い可能性を持たせてくれています。

私たちは、毎年世界各地の有名国立バレエ学校から先生方を審査員としてお招きして、我が国の将来の人材育成のために全国コンクールを開催し、スカラシップを授与しています。
地域別コンクールでは、参加しやすいよう全国各地でコンクールを開催することで、若い世代が舞台に立っておどる機会を提供しています。
プレコンクールは、初めて舞台に立つ方でも、楽しく気兼ねなく参加できることを目的とします。バレエ芸術を舞台に立つことで楽しむ、大人バレエも応援します。

引用元:NBAバレエコンクールより抜粋

ローザンヌ国際バレエコンクール

誰もが知っているバレエコンクールです。

こちらは、若いダンサーの才能を発掘し、サポートしていくことを重点的に取り組んでいるコンクールです。

1973年に創設されたローザンヌ国際バレエ団は、15〜18歳の若いダンサーを対象とした国際的なバレエコンクールです。その目標は、世界中の最高の才能を発見し、促進し、サポートすることです。その使命は次の通りです。

・世界的に有名なダンスパーソナリティの審査員の前でパフォーマンスを行うことにより、世界中の非常に才能のある若いダンサーの可能性を明らかにすること。
・最も権威のあるインターナショナルスクールや企業に奨学金を提供することにより、世界最高の学校や企業への扉を開くこと。
・キャリアの移行を促進する高校の卒業証書を確実に取得することにより、学業教育を促進すること(ダンサーのキャリアは短命です:約18歳から38歳まで)。
・厳格な健康方針を適用することによって彼らの健康を維持するために:食生活と肥満度指数は競技の前に精査されます。

引用元:ローザンヌ国際バレエコンクール「私たちの使命」

コンクールで得られるもの

コンクールに出場するには、ひとつの踊りを完成させなければなりません。

色んな要素を曲に合わせて踊りきる。並大抵のことではないんです。

大変なことに挑戦するからこそ、得られものも大きいのです。

小学生のうちから、無意識に繰り返している中で、自然と身についていく力もありますよ。

楽しい発表会 

お子さんがバレエを習っている理由は、発表会で踊りたいからではないですか?そして、発表会をより楽しいものにするには、何を・誰と・どこで踊るかが重要になってきます。

配役の希望(本人)

  • 友達と楽しく踊りたい
  • 憧れのお姉さんたちと一緒に踊りたい
  • ソロ・男性と踊りたい

これらの希望を叶えるためには、バレエを上手になる必要があります。

発表会は「バレエ上手な子に育てられるんですよ」と先生の指導力を発表する場所でもあります。

ちこま

先生はなるべく上手に踊らせたいし、すごいものを披露したいんです。

先生にとっても重要な発表会の配役は、冒頭でも解説した通り、先生の独断で決まります。

配役の決定基準

  • 年齢
  • 身長や踊りのレベル
  • 地道に頑張っている

みなさんの発表会の配役は、どんな基準で決まっていますか?

ちこま三姉妹のところは、なんだかんだ言っても、上手な子が良い役をもらえている気がします。

ちこま

発表会は、先生にとっても指導力を発表する機会。上手な子を目立つ役にしたいですよね。

お子さんにとって楽しみな発表会、良い役がもらえれば、もっと楽しい発表会になりますよ。

逆に、コンクールに出場していない子は、幕物で目立つ役はもらえないし、ソロ・男性と踊ることはありません。

ちこま三姉妹が通うバレエ教室では、コンクールに出場するには、週4回以上レッスンを受ける必要があります。さらに週1回、通常レッスンとは別のコンクールレッスン(15分の個人レッスン)を受けなくてはなりません。

コンクールに出場しない子と、差ができてしまうのは、仕方がないことです。

ちこま

コンクールに挑戦すると、しないのとでは、レッスン量が全然違います。

人生の幅が広がる

コンクールの舞台に立つと、立派なホールで大勢に注目されて、とても平常心ではいられないでしょう。それ以外にも様々な感情を抱きます。

うれしいこと

  • 賞をもらえた
  • 失敗せずに踊れた
  • 先生や家族に褒めてもらえた

つらいこと

  • 予選落ちした
  • 決めたいところを失敗した
  • 練習通りに踊れなかった

コンクールに出場したから、良いことも、悪いことも、経験できたのです。私はこのことを、人生の幅と呼んでいます。

人生の幅が広いからスゴイ、狭いからダメと言うことではありません。しかし、人生の幅を広くしないと、すごく良いことが経験できないのは事実です。逆に、すごく悪い経験をする可能性もあるということです。

【百聞は一見にしかず】漢詩「趙充国伝」の中に出てくる言葉です。

みなさんご存知のように、「百回説明を聞くより、見れば一回で理解できる」という意味です。

後世になって、この続きの言葉が考えられたそうです。

【百見は一考にしかず、百考は一行にしかず】「見るより、考えろ。考えるより、行動しろ。」という意味です。

出典:北海道大学大学院文学研究科 助教 眞嶋良全先生「私の出前授業」

ちこま

多くの経験をして、色んな感情と向き合い、自分の力に変えてほしいと思っています。

「生きる力」

大人も子供も、日常生活の中で、何度も修正を繰り返しています。これが「生きる力」に直結しています。

修正例

  • もうちょっとで逆上がりができそうだ。もっと足を蹴って、高く上げるようにしよう。
  • 初めて挑戦した料理、味が濃くなっちゃった。今度は醤油を少なめにしよう。
  • 今月は洋服買っちゃったから、外食を1回減らそう。

2020年度からの新しい「学習指導要領」では、子供たちに「生きる力」を身に付けてもらおうと、記載されています。

学校で学んだことが、子供たちの「生きる力」となって、明日に、そしてその先の人生につながってほしい。

これからの社会が、どんなに変化して予測困難になっても、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。

そして、明るい未来を、共に創っていきたい。

引用元:文部科学省 学習指導要領「生きる力」

不安定な世の中を、「生きる力」をつけて、自分自身で乗り越えてもらおう。という思いが感じられます。

同じことに対して、長期に渡り、何度も修正を加えていける経験って、なかなかできないことです。

  • ピアノ 1週間〜1ヶ月で曲が変わる
  • 習字 毎月、文字が変わる
  • 学校の勉強内容 日々更新される

バレエを習っていても、コンクールに挑戦しなければ、1つの踊り(ヴァリエーション)を長期に渡り練習することはありません。

ヴァリエーションは1年間、同じ曲を踊ります。修正を加え、振りの難度も上がっていき、踊り始めた頃と、1年後では、明らかに上達していることがわかります。

ちこま

自分は成長した。と実感できることが「生きる力」に繋がります。

コンクールに出ない未来を想像してみよう

まだ、コンクールに出場させるのを悩んでいる方は、コンクールに出ないとどうなるか、想像してみてください。

コンクールに出ないと・・・

  • コンクールの話に入れず、バレエ友達と距離ができる
  • 発表会で1人で踊っている(ヴァリエーション)友達を複雑な気持ちで見る
  • 去年まで一緒のチームで踊っていた子が、お姉さん達チームに入ってしまい、取り残される

長年仲良くしていた同じ歳の友達は、コンクールに挑戦することで、どんどん遠い存在になってしまいます。

レッスンもつまらなくなり、自然とバレエから離れていってしまうかもしれませんね。

この記事を読んで、1人でも多くの方が、コンクールに出場させようと思ってくれると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました❣️

「まだトゥシューズも履いてないし、コンクールなんて遠い話だわ。」なんて思わないでくださいね。コンクールに出場し始める年齢は、どんどん低年齢化していますよ。

コンクールに出場する方法は、こちらの記事で解説しています。

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