こんにちは、ちこまです。
- お子さんをコンクールに出場させたい
- 自分の子供でもコンクールに出場できるのか知りたい
やる気がある子は、誰でもコンクールに出場できる
毎年NHKで放送されるローザンヌ国際バレエコンクール、バレエを習わせているお母さんたちなら、聞いたことがあるのではないでしょうか?
長女がコンクールに出場し始めた頃、いつの日か「ちこま三姉妹もこの大舞台に出場するのかも?」とドキドキしながら観ていました。
ローザンヌに挑戦するのは、ガチ中のガチでバレリーナを目指している子です。
うちの子はバレリーナを目指していないので、ドキドキする必要はありませんでした。
夢が無いというか、現実主義なんですよね・・・
コンクールは全国各地で、ほぼ毎週末開催されています。開催意図は、コンクールによって様々です。
- バレリーナを目指す
- 舞台に慣れよう
- 海外への挑戦
お子さんの目的や段階にあわせて、挑戦可能です。
バレリーナを目指す子でも、最初は舞台に慣れるところから、始まります。
コンクールは、スポーツの大会と一緒です。自分の「今」を客観的に確認し、さらに上を目指していくために、出場するんです。
コンクールに挑戦する目的について、詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説しています。
この記事では、三姉妹を30回以上コンクールに出場させてきた私が、みなさんが抱えている疑問に、お答えしていきます。
コンクールについての疑問
誰が?いつから?どうやったら?コンクールに出れるの??
順番に解説していきます。
誰がバレエコンクールに出れるの?
- コンクールに出場したいと思っている子
- 上手になりたいと努力している子
コンクールは上手になってから出るんじゃない、上手になるために出るんだよ!
ちこまバレエ教室では自主性を重んじてくれるので、無理矢理「コンクールに出なさい!」とは言われません。(「出ないと上手になれないよ」みたいな圧は感じます。)
逆に、自分から「コンクールに出たいです!」と意思表示した子は、誰でも挑戦させてくれます。
実際は「みんながコンクールに出るから、私もでたい。」なんて理由の子が多いですね。
そんな場合でも、先生には「上手になりたいんです!」と申告しましょうね。
いつからコンクールに出れるの?
「出たい!」と思った時からコンクールに出れます。
小1から、バレエシューズで出場できるコンクールもありますよ。
初挑戦の年齢は、どんどん低年齢化しています。
- 2014年 小6トゥシューズで初出場
- 2021年 小4バレエシューズで初出場
希望者がいれば、もっと低年齢でも出場させてくれるかもしれません。
費用もかかるし、あんまり早くから挑戦させてもねぇ。
コンクールに出るからには、何か賞を獲って欲しいと期待してしまいますよね。
そこで、コンクールに挑戦させる目安を紹介します。
- 「バレエ」を踊るようになってから
- ゴールから逆算する
よほど強い意志がない限り、周りににあわせて、コンクールに挑戦することが多いですけどね。
「バレエ」を踊るようになってから
2014年(長女がコンクールに挑戦し始めた頃)、ちこまバレエ教室では、コンクールはトゥシューズで参加するのが、当たり前でした。
バレエシューズで出場できるコンクールは、あまりなかったように思います。(7年も前のことなので、記憶が曖昧で、すいません)
以前から、体が未発達の子(11歳未満)にトゥシューズを履かせない方がいいという意見がありました。
2017年、世界的に有名なコンクール(YAGP)で明言され、日本でもこの考えが浸透していったように思います。
11歳まではトウ・シューズは履かなくていい
引用元:YAGP公式サイト
いつからトゥシューズが履けるようになるのか、こちらの記事で解説しています。
2021年は、小学校低学年から参加できるように、バレエシューズで出場できるコンクールが増えています。
うちの子もすぐ参加できちゃうの?
「バレエ」が踊れないと、良い結果は期待できませんよ。
バレエを習っているから、「バレエ」を踊れているとは限りません。
- つま先が意識できているか?
- 脚のラインと向きを意識できているか?
- 姿勢はいいか?
- 腕と指先まで意識できているか?
床からつま先が離れた瞬間、足首からつま先までキレイに伸ばしておく必要があります。(これは絶対!!)
股関節から脚を外側に凱旋させておく動作、アンディオールやターンアウトと呼ばれるものも大事です。
猫背では、体幹で体を支えることができないし、美しくないです。
腕は肩から動かしますが、腕をあげる時、肩は下げたままです。指先まで神経を使い、常に表現しなくてはなりません。
特につま先とアンディオールが大事です。足元しか見ない審査員もいるとか・・・
子供のコンクールとはいえ、「バレエ」を踊れないと、良い結果は期待出来ません。
初めてコンクールに参加した時、レベル違いに上手な子がたくさんいて、驚愕しました。
自分の子供の発表会しか見て来なかったパパでも、分かるくらいのレベル差です。
本人がこれらを意識できていない内(すぐにできるものじゃないので、実際にできていなくてもOK)は、「バレエ」とは呼べません。
意識できるようになれば、コンクールに参加しても、上達は早いでしょう。
コンクールに参加して、やっと「バレエ」を踊らなきゃと思ってくれるかもしれないですね。
運動神経抜群の長女。回転やジャンプはメキメキ上達しても、肝心のバレエの要素(つま先・アンディオール・腕や指先への意識などなど)が追いつかず、結果を出せずにいました。
常にコンクールで賞をもらうようになる(上位1/3以内)までに、4年以上かかりました。同年齢の子より、身長が高く、手足も長い三女。回転やジャンプは得意ではありません。小4から、常に「バレエ」を意識しながらレッスンに取り組んでいます。
小5からトゥシューズでコンクールに挑戦していますが、初コンクールで賞をもらうなど、大抵半分以上には、入れています。対照的な2人ですが、バレエが好きで、コツコツ頑張っています。(次女は中学1年生でバレエを辞めてしまいました。)
ゴールから逆算する
バレリーナやバレエの先生を目指している子は、どんどんコンクールに出場していきましょう。
- バレリーナになりたい
- バレエの先生になりたい
- 発表会で1人で踊りたい(ヴァリエーション)
- 男性と踊りたい
多くのお母さんは、発表会で活躍して欲しくて、コンクール出場を考えていませんか?
コンクールに出場していても、必ず発表会でヴァリエーションや男性と踊らせてもらえるとは、限りません。
発表会に参加する人数や、先輩お姉さんの人数、色々な要素に左右されます。
まずは、過去の発表会の配役やコンクールの実績を調べましょう。
発表会のパンフレットやビデオ、インスタなどから情報を集められます。できれば、先輩お母さんたちからの情報も欲しいです。何をもとに配役が決められているのか、研究しましょう。
ちこまバレエ教室では、年齢やコンクールの頑張りをもとに、配役が決定されていると思います。
発表会の配役は、全て先生の独断で決まります。勇気がある人は、先生に確認してみてください。
基本的に、発表会の役は、頑張ってきたご褒美です。
親が配役に口出しすることは、おすすめしません。
一方、コンクールに挑戦し、頑張っていれば、発表会で良い役がもらえる可能性は、大きくなります。
コンクールは挑戦し始めたら、バレエを辞めるまで挑戦し続ける必要があると思っておいた方がいいです。
なので闇雲にコンクールに挑戦してしまうと、ゴールまで、なが〜い道のりが待っているかもしれません。
コンクールの挑戦を辞めて、バレエを続けている子が、ちこまバレエ教室には何人かいます。コンクールレッスンを続けて受けていれば、発表会でヴァリエーションを踊らせてもらえることもあります。
- 発表会で男性と踊らない、高校生以上
- 趣味と割り切っていて、発表会に出場するつもりがない子
コンクールに出る方法
先生に「コンクールに出たい!」って言うだけです。
コンクールに出ることを決めたら、先生に相談しましょう。
すぐに出場しない場合でも、いずれ出場する意思があることを、伝えておく方がいいです。
効率的なレッスンの受け方を教えてもらえたり、通常レッスン時に、気にかけて指導してもらえるかもしれません。
先生に伝えておくこと
- コンクールに出場させる目的(バレリーナを目指す・男性と踊りたい)
- 予定している費用はいくらくらいか(年単位の費用、全額)
- いつからコンクールに出場させるつもりでいるか
- 他の習い事について
- バレエを辞める時期(決めている場合)
費用について、不安なご家庭は、ある程度先生に伝えておいてもいいですね。
- 年間50万円程度予定しています。
- コンクールには100万円しか使えません!
コンクールに出場させる前に、年収を聞かれる教室もあるそうです。
高校受験を理由にバレエを辞める方が多いです。あらかじめ、バレエを辞める時期を決めている場合は、それとなく、伝えておきましょう。
そして、気になることは全部聞いてしまいましょう。
先生に確認しておきたいこと
- いつからコンクールに出場するべきか
- 1年に何回コンクールに出場するのか
- 遠征は何回予定しているか
- 衣装はレンタルか?オーダーメイドか?
- 受けるべき、決まったレッスンはあるか?
- 費用のこと
ちこまバレエ教室では、コンクールに出場するためには、週に4回以上のレッスンを受ける必要があります。加えて、毎週土曜日のコンクールレッスンを受ける必要があります。
三女は、そこに向けて、他の習い事を調整しました。
- スイミングは、4歳から初めて、平泳ぎまで泳げるようにしておいた
- そろばんは、小1から初めて、3級まで取得させておいた
これら2つの習い事は、コンクールレッスンを受けるのと同時に、辞めました。
今は、週に1回の習字と、週に4回以上のバレエ、2つの習い事のみです。
コンクールレッスンなど、特別なレッスンは別の費用がかかります。コンクールに出場する時、先生へのお礼(付き添い料)も必要です。
ちこま三姉妹の実際にかかった費用は、こちらの記事で解説しています。
衣装についても、しっかり確認しておきましょう。
教室が管理している衣装をレンタルしてくれる場合もあります。
衣装を着る回数にもよりますが、私は断然オーダーメイドをおすすめします。その理由と費用について、こちらの記事で解説しています。
お子さんの気持ちを尊重してあげて
最後に、確認して欲しいことがあります。
「コンクールに出場させたい!」というお母さんの気持ちが先行して、お子さんの気持ちが置いてけぼりになっていませんか?
- 同じ年齢の子たちが、「コンクールに出場する」って言ってる。
- 少しでも早くコンクールに出場させて、他の子より上手にさせたい。
- 高校受験でバレエを辞めさせたいから、男性と踊らせるには、今からコンクールに出場させないと、間に合わないかもしれない。
お子さんの気持ちを無視して、無理矢理コンクール出場させては、バレエが楽しくなくなってしまいます。これでは、本末転倒です。
お子さんが、楽しんでバレエを続けてくれることが、お母さんの本当に望んでいることではありませんか?
次女は元々、バレエが大好きではなく、バレエをしている自分が好き。バレエに行くと会える友達が好きだったんです。
コロナ禍でレッスンが休みになった時、ついに、本人が、それに気づいてしまったようです。私は、どんな理由でも、バレエを続けさせたかったのですが、本人のやる気が一気に冷めてしまい辞めてしまいました。
幕物に主要メンバーとして、3人揃って出演させるのが、私の理想だったんです・・・
私のワガママで、バレエを続けさせるのは、無理があったんですね。
バレエは楽しいばかりではありません。
- 地道なレッスンの積み重ね
- 思い通りに踊れず、落ち込む
- トゥシューズで痛むつま先
- コンクールの結果に一喜一憂
- 発表会の配役に納得できない
辛いことがたくさんありますが、好きだから頑張れるんです。
きちんと、お子さんの気持ちと向き合って、コンクールに出場するか、考えましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました❣️
コンクールに出場させると決めたら、費用についてもお勉強しておきましょう。こちらの記事で詳しく解説しています。