通し稽古が始まるって聞いたけど、何するの?
本番を想定しながら、楽屋での過ごし方に慣れる練習ですよ。
楽屋で待機してるってことだよね、お菓子にゲームに・・・
あと、何を持たせようかなぁ?
待ち時間も稽古の一部です。
友達と遊ぶための時間じゃないんです。
いきなりこんな風に注意を受けると、「先輩お母さんってこわ〜い」って思いますよね。
- 衣装を汚さない
- 待ち時間の遊びを重視しない
- 男性は立入禁止
この内容に基づいて、色々な注意事項が決められています。
やみくもにルールを押し付けられて、モヤモヤしていた方も、この記事を読めば、全て納得できますよ。
意識の向け方を変えるだけで、お子さんの発表会での踊りが変わります。
10回目の発表会で運営委員会長を務めた時、始めて発表会に出演する方たちと接してみて、意識するって大事と改めて気付かされました。
- 持ち物
- 楽屋の使い方
- お世話係の役目
ひとつずつ、解説していきます。
持ち物
- 名前記入
- 外靴は自分の荷物の中へ
- 時間潰しの道具
- おやつの注意事項
- 飲み物はストロー付きの水筒で
係のお母さん数人で、出演者全員のお世話をしてくれます。
誰の持ち物かわかるように、持ち物全てに名前を記入しておきましょう。
発表会出演者全員が参加します。下駄箱が溢れてしまうので、各自靴を袋に入れて、荷物の中にしまっておきましょう。
おやつと飲み物については、貸衣装を汚さないことを想定して、ルールが決められています。
貸衣装がない状態から、決まりを守ってもらうことで、バレエの時はいつもこのルールだ!とお子さん思ってもらいましょう。
コンクールに出場するようになっても、同じ理由で、持って行くおやつや飲み物を考えます。
コンクールに出るようになって、自分の衣装を持つようになると、衣装の大切さが分かると思います。
今は、「借りたものは、キレイに使う」とお子さんに教えてあげてください。
時間潰しの道具
通し稽古は3〜4時間(上級生の子たちは8時間くらい)かかります。
自分の順番以外は、決められたシートの上で過ごさなくてはなりません。踊っている時間より、待っている時間の方がはるかに長いです。
絵本、折り紙、お絵かきなど、静かに時間を潰せるものを用意してください。
トランプは、途中でやめにくいので、おすすめしません。時間になったら、サッとやめて、バレエに切り替える必要があります。
- ゲーム機
- YouTube
- クレヨン・サインペン
ゲームをしたり、動画を観ていれば、簡単におとなしくなるでしょう。
遊びに来てるんじゃなくて、バレエをしに来てるんだよ!
待ち時間の方が楽しくなってしまい、バレエがおろそかになっては、本末転倒です。
クレヨン・サインペンは、衣装につけてしまうと大変ですので、持ち込み禁止です。
お絵かきは、えんぴつやクレパスを使いましょう。
おやつの注意事項
衣装を着たままでの飲食は禁止です。
通し稽古は3〜4時間(上級生の子たちは8時間くらい)かかります。
途中で栄養補給をするために、何か食べるものを持っていきます。
- 手が汚れにくいもの
- 一回で口に収まる大きさ
- 万が一、衣装に付いても、落としやすいもの
手に汚れがつくと、気づかないところまで汚れてしまいます。他の子の貸衣装を知らない間に汚してしまう可能性がありますよね。
パクッと口に入る一口サイズがベストです。噛み切る時に、ボロボロ落としちゃうので。
サイズまで気にしていると、持たせるおやつがありません。
そうなんだよね〜。
万が一、衣装についても、パッと払って落とせるようなお菓子なら大丈夫ですよ。
- ガム
- ポテトチップス
- チョコレート
- 飴玉
ガムはわかりますよね、衣装についたら、とんでもないことになります。
ポテトチップスのギトギト油も、衣装についたら落とせません。
チョコは溶けやすく、手や口元についてしまい、その後どこについちゃうのか・・・。さらに、ポテトチップスと同じく、油分を含んでいるので、衣装についたら、危険です。
飴玉は、長時間口に残ってしまうので、係の方が気づかず、食べながら踊らせてしまうことになりかねません。
おせんべいやビスケット、すぐ溶けるラムネなんかがおすすめです。
おにぎりやパンもいいですね。
コンクールに出るお姉さんたちは、カロリー補給できるゼリーやビスケット状のものを食べてます。
私の時代は「お腹が空いたら、スニッカーズ!」だったんですけどねぇ。チョコなので、アウトです(笑)
飲み物はストロー付きの水筒で
炭酸飲料は吹きこぼれる恐れがあります。飛び散って衣装についたら、最悪ですよね。
小さいお子さんは、ストローのついた水筒に飲み物を入れてきてください。倒してもこぼれにくいです。
ペットボトルに、100円ショップのフタ付きストローを取り付けて、使っている方もいます。漏れやすいみたいなので、できれば水筒を用意してもらった方がいいです。
お母さんの飲み物も気をつけてくださいね。
コンビニのカップコーヒー(フタ付き)や缶飲料を持ってくるお母さんがいます。すぐに飲みきれずに、置いておくと倒してこぼれるので、やめましょう。
通し稽古は大勢の人がいます。
自分が気をつければ大丈夫だろう。
誰かに倒されるかも・・・
を基準に考えましょう。
気をつけていても、衣装が汚れてしまうことはあります。勝手に判断せずに、委員の方や先生にすぐ相談しましょう。
楽屋の使い方
男性は楽屋への立ち入り禁止です。
中学生以上のお姉さんたちも、楽屋で衣装に着替えます。発表会本番で使用する楽屋での過ごし方を想定しています。
通し稽古では、3ヶ所の使い方を練習します。
- 待機&着替えスペース
- 飲食スペース
- 出番待ちスペース
待機&着替えスペース
会館では、楽屋がいくつもあり、年齢やチーム毎に分かれて、決められた1室で過ごします。
一方、通し稽古では部屋がいくつも用意されているわけではないので、決められたシートの上で過ごします。
シートに上がる時はバレエシューズを脱いでね。
衣装に着替える場所でもあるからです。
衣装の着脱時は、必ずバレエシューズを脱いで行います。これが、なかなか習慣づきません。
ブルーシートに上がる=シューズを脱ぐ
お子さんたちに覚えてもらうようにします。
飲食スペース
会館では、楽屋内に食事用シートを敷いて、飲食してもらいます。
通し稽古では、場所が狭いので、飲食スペースが決められています。みんなで同じ場所を使用するので、譲り合って使いましょう。
ゴミは各自で持ち帰ります。ゴミ袋も用意しておいてくださいね。
出番待ちスペース
自分の曲の3曲前に整列して、決められた場所で静かに待機します。
本番でも2曲前、1曲前と舞台へ近づいて行くので、それと同じように順番を待ちます。
お世話係の役目
貸衣装を着て通し稽古をするようになると、本番も付き添うことになる誘導係が、通し稽古でもお世話をするようになります。頭飾りと付属品(チョーカーや腕輪など)をつける練習のためです。
貸衣装を着る前の期間は、誘導係じゃない方が、分担してお世話係を担当します。
- 出番に間に合うように準備させる
- おやつ・水分補給・トイレの声かけ
- 静かに待たせる
本番通りの曲順で踊って行くので、出番の3曲前には待機スペースに整列させて、並ばせます。
その前におトイレに行かせるのも忘れずに。未就学児は上手にトイレが使えない子もいます。付き添ってあげましょう。
稽古で衣装を着用するようになると、次のような流れで準備をさせます。
トイレへ連れて行く
↓
衣装に着替える
↓
頭かざりなどの付属品をつける
ネコの踊りだとネコミミ・しっぽ・手首のかざりなど時間がかかります
↓
3曲前に順番に並ぶ
↓ (衣装に不備がないかチェック)
1曲前に舞台袖でスタンバイ
↓ (踊る)
衣装を脱ぐ
↓
お茶・おやつ休憩
↓
2曲目の準備(トイレへ連れて行くから繰り返し)
本番までに、トイレと衣装を着せるタイミングを見定めます。衣装を着せるのが早すぎると、子供たちが疲れてしまいます。
踊り終わったら、水分補給させてください。
自分から水分を摂れない子もいます。踊った後は汗をかいているので、必ず声かけをしてください。
おやつも時間を決めてとるようにしましょう。ダラダラと食べ続けることのないようにしたいです。
待ってる間は退屈ですが、お絵かきや本読みしながら、静かに時間を過ごせるように促してください。
待つ時間もバレエのうち
待ち時間にお友達と遊んでもらっていいんですよ。仲良くおやつを食べてもらってもいいんです。
あくまで、バレエがメインであることを忘れないでほしいんです。
ご家庭で、目的をしっかり説明してあげてください。
遊びの合間に曲を踊る。遊びに集中してしまい、踊ることが疎かになる。
発表会レッスンの待ち時間にお友達と遊ぶ。バレエに重きを置いていれば、バレエと遊びをうまく切り替えられる。
バレエと遊びのどちらを重要視するかで、全く違う時間の過ごし方になります。
- 今日は発表会のレッスンに行くんだよ。
- 待ってる間は、お友達と仲良くしてね。
- 係のお母さんの言うことを、きちんと守るんだよ。
お母さんの声かけで、お子さんの意識が変わりますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました❣️
通し稽古が始まると、あっという間に発表会です。
必要な荷物など、こちらの記事で解説しています。