「発表会当日はお手伝いして欲しい」って役員さんに言われました。
どんなことをするのか、不安で仕方ありません。
主に、出演者とお客様の対応です。
素敵な発表会となるように、お母さんみんなで力を合わせて頑張りましょう。
バレエの発表会を観に行った経験がある方は、受付などで、お母さんたちがお仕事している姿を見かけたことがあるかもしれませんね。
でも、それはほんの一部にしか過ぎません。発表会がはじまる前から、色んなところで活躍してくれているんですよ。
「なにをしたらいいんだろう」と不安を抱えている方でも、大丈夫。発表会の裏方を10回経験し、運営委員の会長まで務めた私が、発表会当日のお仕事全てについて解説します。
- 出演者サポート
- お客様対応
- 番外編(コロナ禍)
大きく2つの仕事に分けられます。出演者サポートとお客様対応です。
運営委員の仕事内容について気になる方は、こちらの記事をご覧ください。
運営委員が担う仕事は省いて、主にお母さんたち全員のお仕事を、厳選して解説します。
まず出演者へのサポートから、順番に解説します。
出演者サポート
- メイク手伝い
- 誘導
- 弁当配布
- 衣装返却
こちらが発表会当日の出演者サポート内容です。ひとつずつ解説します。
メイク手伝い
発表会当日の朝、会館に到着した出演者は、まずメイクをしてもらいます。子供とはいえ、劇団四季キャッツのような、しっかりメイクをしてくれます。
顔(まゆげ・アイシャドウ・アイライン・口紅など)は先生方がメイクしてくれます。
一方、顔と体にドーランを塗り、パウダーで仕上げるところは、お母さんたちに行ってもらいます。
はじめてだと、どのくらいの量を、どんな濃さで塗ったらいいのか、よくわかりません。先輩母に教えてもらいながら、経験を積んでいきましょう。
ドーランをムラなく均一に塗るのは、けっこう難しいです。
メイクと同時進行で、シニヨンをチェックして直します。ジェルだけでピシッとキレイに結びます。
お団子を留める以外に(前髪など)ピンを使用していると、頭飾りを付ける際の邪魔になります。
どんな髪の子でも、キレイなシニヨンに仕上げてくれる、スーパー母がいるんですよ。
誘導
誘導係は大変なお仕事です。貸衣装が届いてからは、通し稽古の時も、つきっきりでお世話してもらいます。
特に未就学児に手がかかります。お母さん自身も発表会経験が少ないので、衣装を着せたり、頭飾りを付ける際にも苦労します。
その他、お手洗いに付き添ってもらったり、飽きさせないように子供の相手をしたり、楽屋での待ち時間も大変です。
子供の相手をすることが得意じゃないので、誘導係は辛かったです。
誘導係について、こちらの記事で詳しく解説しています。
弁当配布
お昼ご飯(10時)と、夜ご飯(15時)の2回お弁当が届きます。
部屋別にお弁当を仕分けして、配布します。
なぜか数が合わないことが、よくあるんですよね…
衣装返却
貸衣装は出番が終わったらすぐに回収し、名札やお直しした箇所をとって、宅配便で当日中に返却します。
手際よく衣装に付けたものを外していく必要があるため、ベテラン母たち総出でとりかかります。
お客様対応
- 受付作り
- 座席準備
- 整列・案内
- 受付・トイレチェック
- プレゼント(受付・運搬)
- 会場内
- 上演中案内
- ドア
- 花バラシ
お客様をお迎えする、大事な仕事です。ひとつずつ解説します。
受付作り
お客様をスムーズにお迎えするために、案内を掲示したり、机を配置します。
ベテラン母たちが中心となって、準備を進めてくれます。
座席準備
来賓の方や、駐車場係をしてくれる方の座席を確保しておきます。
駐車場係は、出演者のお父さんにお願いしています。開演ギリギリまで、駐車場整理をしてくれているので、サッと入って座ってもらえるように、ドアから近い席を確保しておきます。
整列・案内
開場前に来てくださったお客様に並んで待っていただきます。その間に、パンフレットをお渡ししたり、お手洗いの案内をすることもあります。
開場したら、スムーズに席に着いてもらえるように、ご案内します。
受付・トイレチェック
ロビーに立って、お客様をお迎えします。野鳥の会が使うカウンターを使って、来場数も計測します。
お客様が入場する前と休憩の後など、トイレが汚れていないか確認し、簡単に清掃します。
観に来てくれたお客様が、心地良く過ごせるように、最善を尽くします。
プレゼント(受付・運搬)
終演後に出演者と会わずに帰られるお客様のために、受付でプレゼントをお預かりします。
そして、楽屋まで運び出演者に届けています。
大量のプレゼントで子供たちは大喜びですが、運搬するお母さんたちは、大変です。
会場内
開場前や休憩中は、客席を回って注意喚起を行います。
- 上演中の撮影禁止
- スマホ操作禁止
上演中は注意が守られていない方に、直接声を掛けてもらいます。
上演中案内
上演途中に入場されたお客様を席まで案内します。
暗闇の中、足元をライトで照らしながら、空いてる席を探して着席してもらいます。
ドア
曲の途中にドアを開けると、ロビーの明かりが客席に入り、舞台の雰囲気を壊してしまいます。
基本、一幕の途中での出入りは遠慮してもらっていますが、やむを得ない場合もあります。曲の合間に素早く出入りしてもらうための係です。
ドアの内側と外側、両方に必要です。
花バラシ
発表会では、ロビーにたくさんのお花をいただきます。お客様にお土産として持ち帰っていただくために、数本ずつまとめて、花束を作ります。
結構な大仕事で、作業するための広いスペースも必要ですし、台座の後始末も大変です。
番外編(コロナ禍)
コロナ禍で普段とは違う係が必要だったり、不要となった係もありました。番外編として、紹介します。
- 楽屋口
- 消毒
- チケット・検温
- 再入場
コロナ禍で必要となった係から解説します。
楽屋口
各楽屋に人数制限が設けられており、楽屋に出入りできる人を指定するように会館から決められていました。
その上、楽屋に決められた人以外の出入りがないか、常時人を配置してチェックするように、会館から指示されたんです。
消毒
食事前やお手洗い後に、各自消毒してもらうのに加えて、楽屋や廊下、客席の定期的な消毒も必要です。
お客様が消毒して入場してくれるように促す係も設けました。
チケット・検温
誰が観に来てくれたのか把握する必要があったので、事前にチケットを発行して、名前や連絡先を記入してもらいました。
そのチケットに記入漏れがないか、確認する係が必要です。
入場する際、1人ずつ検温もしました。
再入場
先ほどのチケットと同じ理由で、観に来てくれた方を把握するために、再入場する方はチケットの半券を提示してもらい、確認しました。
不要となった係
- プレゼント
- 花バラシ
プレゼントを預かる行為自体が、感染につながる可能性があったので、プレゼントの預かりは中止となりました。
一方、花バラシは密集しての作業となってしまうため、いつも送ってくださる方へ連絡し、事前にお断りしました。
1番大事な仕事
本番中は、なるべく客席に入って、たくさんの踊りを観てあげてください。もちろん、仕事が第一ですけどね。
出演者たちは、多くのお客さんに観てもらい、たくさんの拍手を送ってもらうために、日々のレッスンを頑張っています。
サクラ(偽客)でもなんでもいいんです。
たくさんの拍手を送ってあげましょう。
子供たちに「またこの舞台に立ちたい!」と思える経験をさせてあげてください。
発表会は努力は報われるを体感できる貴重な機会です。お子さんの「生きていく力」を形成する糧になる経験になること、間違いなしですよ。
お母さんたちのお仕事全ては、出演者であるお子さんが、気持ち良く舞台上で踊ってくれることに繋がります。
お子さんと一緒に、素敵な発表会を作り上げてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました❣️